こだわりの空間づくりについて、プランナーにインタビューをしました。
ー赤羽エリアの物件は初めてとのことですが、未経験エリアの時に心掛けている点はありますか?
プランナー
そのエリア特有の、間取りや内装の傾向を調べます。部屋数の多いファミリータイプが多い場合は、子育てがしやすい環境なのかな?なんて予想しながら。プランニングのヒントになる情報を収集するためのアンテナを張りながら、周辺環境をジロジロ見つつ物件まで歩いていますね(笑)
ーこちらはどのような傾向だったんですか?
プランナー
元々の間取りと同じ「リビング+3部屋」のファミリー向けが主流でした。赤羽がある北区は子育て支援が充実しているので、子育て世代にとても人気があるんですよね。特に今回の物件は小学校まで2分と近いので、現在もしくはもうすぐ小学生になるお子様がいるご家族を想定して間取りを考えました。
「本当に住みやすい街大賞2019」第1位の赤羽。公園からは子供たちの笑い声が聞こえます。
ーどのようなプランニングを?
プランナー
最初はこのエリア主流の「リビング+3部屋」も考えたのですが、リビングを広くして、家族みんなが自然と集まる憩いの空間を作りたいなと思い「リビング+2部屋」でいこうと決めました。
周辺物件との差別化も図れますしね。主流には負けないぞ!と(笑)
ー詳しく教えてください。
プランナー
まず大きく変えたのは、やはりリビングですね。以前は、窓がなくバルコニーにも面していなかったので、照明がないと暗かったんです。なので、リビングと隣の洋室の間にあった壁を取り除いて部屋を統合し、光が入るようにしました。それによってバルコニーからの風も入り、開放感も生まれましたね。
全体的に収納も少なかったので、リビングにはマルチ収納をつくりました。収納物のサイズに合わせて棚板の位置が変えられる“稼働棚”にしたので、効率良くたくさんの物が収納できますよ。食材や洗剤などのストック類はもちろん、掃除用具やお子さんのおもちゃなども収納できるので、お部屋をすっきりと整理整頓できますね。
また、家族とのコニュニケーションがとりやすい対面キッチンに変更しました。料理をしながらお子さんの様子が分かるので、お母さんには安心してもらえると思いますよ。
明るく広いリビングと、大幅にUPした収納量で、快適なお部屋に生まれ変わりました。
ーその他で工夫したポイントはありますか?
プランナー
梁ですね。初めて物件の中を見た時に、リビングに梁が3本通っていたのがとても気になったんです。ただその時は、以前の所有者様がまだお住まいだったので、詳しく調べることができず……。
会社に戻ってからも「あの梁、どうしても気になる……。減らしたい!少なくしたい!」と(笑)諦めきれず、後日もう一度現地へ行き、梁を開けて調べてみたんです。そうしたら、一番下の梁の中は撤去しても大丈夫な物ばかりだったので「1本減らせる!よっしゃ~!」って感じでした(笑)
3本あった梁を2本に減らしたことで、圧迫感を軽減し、お部屋を広く感じさせることに成功しました!
ー最後に、プランニングする際に心掛けていることを教えてください。
プランナー
今回もそうですが「無駄なく、違和感なく」です。たまにリノベーションで、あえて壁や天井に段差をつけたりしている部屋を見かけるのですが、どうしても「無理矢理やった感」を感じてしまうんです。今回のお部屋も「もともと2部屋で広いリビングのマンションだったんだなぁ」って思ってもらえたら嬉しいです。そんな自然な感じの仕上がりを心掛けてプランニングしています。