こだわりの空間づくりについて、プランナーにインタビューをしました。
―今回は、都内の住みたい街ランキングで常に上位に入る「自由が丘」にある物件ですね。
プランナー
「自由が丘」というと、洗練された街並みと、おしゃれなセレクトショップや飲食店など多数あり、治安の良さや街路樹などの緑が豊かな点も、人気の街として知られていますよね。
今回の物件は、賑やかな駅前とは違った閑静な場所にあり、住み心地が良さそうに感じました。足を伸ばせば、駒沢オリンピック公園や、等々力渓谷へも行ける距離にあるため、ショッピングや散策、スポーツを楽しむアクティブな方にはぴったりな立地ではないでしょうか。
―初めて物件を見た時は、どのように感じましたか?
プランナー
気になったのは2点ですね。
まずは、玄関に入ってすぐにある浴室です。トイレ・浴槽・洗面台が一つの空間にあって、さらに脱衣スペースが無いため、とても不便な印象を受けました。
―どのようなプランを考えたんですが?
プランナー
それぞれ独立させて余裕をもたせたかったので、水まわりの壁を取り壊してスライドさせ、以前の間取りに比べて倍近い空間を確保することにしました。
そのために影響をうける居住スペースについては、コンパクトな空間でもスッキリと生活していただけるよう、できるだけ広い収納スペースの確保を心掛けました。
ー順調に進んだんですか?
プランナー
ある日、解体現場から電話がかかってきて「スライドさせる予定だった壁が、解体できないことが分かった!」と言われたんです。心の中で「えーーっ!」って叫びましたね(笑)
その時やっていた作業を後回しにして、すぐさまプランの立て直しに取り掛かりました。
配管の都合から、お風呂とトイレの位置は変更できず、以前の間取りと同じ広さでプランニングすることになったのですが、やはりそれぞれを独立させたかったので、かなり考え抜きましたね。
面積や立地から、お住まいになられる方はシングルの可能性が高い。それなら!と、浴槽は設置せずに、トイレとシャワールームがセットになった「シャワーユニット」の採用を思いつきました。「シャワーユニット」はARISEとしては初めての設置になるのですが、この物件にはこれが最適だと確信しました。
ただ、解体前に考えた間取りは、水まわりを中心に考えたものだったので、水まわりのプランを立て直すだけにとどまらず、全体的に大掛かりな修正をすることになりました。
そして、その日のうちに上長へ提案しました。
―「シャワーユニット」は過去に例がないということですが、その日のうちにプランができたんですか?
プランナー
実は、今回のような制限がある場合を予想し、事前に資料を取り寄せてあったんです。
できあがったプランとその資料を持って上長へ掛け合ったところ、話はスムーズに進みました。資料の効果は絶大でしたね(笑)
また、壁のスライドが中止になったので、その分のスペースでウォークインクローゼットを広めにしたり、リビング収納として活用することができました。
―事前の準備が功を奏したんですね。では、気になったもう1点は何ですか?
プランナー
もう1点は、玄関からLDKが見渡せる構造。開放感はあるものの来客時にはプライバシーが守られないことです。
玄関の横にあったキッチンの位置を変え、そのスペースに壁を設置し別空間にしました。壁で区切ることにより、プライバシーが守られるようになりましたね。
キッチンについては、可能な限り開放感を保ちたかったので壁付けに。この物件は7階建ての6階部分のお部屋で、日当たりがよく、多摩川方面を一望できるバルコニーの眺望がとても魅力的でしたからね。
私たちプランナーは、物件の持つ限られた条件の中で「最適なプラン」を追求することが役目です。
今回のような構造上の問題などで制限がある可能性を想定し、日頃からアンテナを張って情報収集に努めていきたいと思っています。