こだわりの空間づくりについて、プランナーにインタビューをしました。
ー人気の高い神楽坂の物件ですね!立地はどんなところでしたか?
プランナー
大江戸線の牛込神楽坂駅から5分弱のところ、広い通りに面している割にはガヤガヤしていなくて、落ち着いた雰囲気の場所でした。
人気の「神楽坂通り商店街」や風情のある街並みへも近くて、誰もが知っている「これぞ神楽坂」を日常使いできる、とても羨ましい住環境でしたよ。
芸者が集まる花街だった頃の風情を残しながら、お洒落なレストランや雑貨屋も数多く根強い人気の神楽坂。
ーお部屋はどんな感じだったんですか?
プランナー
正直、前の間取りは住み心地がイマイチだったのでは?と思いました。
プランニングの時はいつも、家具の位置を想定しながら間取りを考えるのですが、その視点でこのお部屋を見てみると、使い勝手が悪そうなんですよ。
例えばLDK。食器棚や電子レンジなどの家電を置くスペースがシステムキッチンから離れたところにあるんです。さらに、廊下から入ってきた時の動線と交差するため、行き来する人とぶつかる可能性があって、ちょっと危ないんですよね。
ーそれは困りますね
プランナー
その他にも、玄関側にある洋室には2つ扉がついているのですが、これも今の家族構成には合っていないと感じました。
ーどういうことですか?
プランナー
おそらく、ここは子供部屋を想定していたのだと思うんです。このマンションが建てられた1980年代前半は、子供が2人いるご家庭が多かったので、子供が小さいうちは1部屋を2人で使って、成長にあわせて部屋を仕切って2部屋として使えるようにと扉を設けたのかなと。
ーなるほど!
プランナー
今は家族構成も変わってお子さんも1人のご家族が多いので、子供部屋として使うとしても2つの扉は不要ですし、神楽坂という立地からご夫婦2人で住む可能性も考えて、今の暮らしに合った過ごしやすい間取りに進化させようと思いました。
以前の間取り図。廊下側の洋室には、将来仕切って2部屋としても使えるよう2つの扉。キッチンの家事動線はリビングへ出入りする動線と衝突する危険性があり、暮らしやすいとは言えない。
ーでは、どんなプランニングを?
プランナー
家具がしっかりと置けて、収納をたっぷり設けたプランです。意外に思うかもしれないのですが、プランニングの時に家具配置を考えるのは重要な工程なんですよ。実際に暮らしてみて、家具が置けなかったり、家具のせいで動線が遮られては意味がないですからね。
今回はLDKの形をL型にして、キッチンスペースとリビングダイニングを分けました。そうすることで、リビングダイニング部分が広く、家具もいくつもの配置パターンが可能です。対面式キッチンにすることもできたのですが、その場合、ダイニングテーブルとソファを置いてしまうと有効面積がとても狭くなってしまうのと、壁に凹凸部分があるため、家具の配置パターンが限られてしまうんです。
その他では、できてしまった凹み部分はデッドスペースにならないように収納にしました。マンションの構造上できる窪みは収納にしたり、ちょっとしたカウンターにするなど、デッドスペースにならないように心がけています。
構造上できてしまう凹凸部分は、そのままにするとデッドスペースになる可能性が高いが、有効活用できるように、飾り棚や可動棚に。
ー確かにどのお部屋にも収納がしっかりと確保されていますね!
プランナー
実は、収納の確保はプランニングの際にかなり気をつけているポイントなんです。担当する物件を現地調査する際に、まだ前の方がお住まいの場合があるのですが、収納が少なくて物が溢れているお部屋を多く見かけてきました。そのたびに感じるんです「収納はできるだけたくさん設けてあげないとダメだな」って。中古物件だけでなく、参考に新築物件を見学してみても、やはり収納が少ない。
収納を多く確保するのはARISEの強みですし、そこをしっかりと意識しているからこそ、多くのお客様に選ばれてきたのだと感じています。そこは絶対にブラさない。どんなに小スペースでも収納にしてあげたほうが、買主様の目線に立ったプランニングなんだと信じているんです。