こだわりの空間づくりについて、プランナーにインタビューをしました。
ー今回はどのような物件をリノベーションされたのですか?
プランナー
大森にある築50年のマンションです。
1Fにドラッグストア、近くに保育園などもあり、子育て環境が充実していたので、44㎡とコンパクトでしたが、若いご夫婦を想定したプランニングをしました。
ー単身ではなく、ファミリー向けのプランニングですね
プランナー
今回のように44㎡なら通常ですと1LDKで考えるところですが、ファミリー向けなので、あえて2DKに。リビングと隣の洋室を仕切っている引き違い扉を開ければ、広い1LDKとしても使えるフレキシブルな間取りにしました。これならお子さんが誕生しても充分快適に過ごせますからね。
私はいつも、家具の配置や生活動線を想像しながらプランニングしています。今回も「扉を開いて1LDKとして使用した時に、洋室のここにソファとテーブルを置くとかなり広いLDKとして使えるな…」とか「模様替えした時にはこうも置けるかな」など、1パターンだけではなく、たくさんイメージして、いろいろな暮らし方ができるようにプランへ落とし込みます。
ー今回のプランニングでこだわった点を教えてください
プランナー
窓に接していないリビングです。俗に「中リビング」と呼ぶのですが、窓がないためどうしても光が入りづらく、明かりの確保を考えなければなりませんでした。さらに、リビングから続くダイニングキッチンの天井には上階の配管が通っており、通常より下がっていたので全体的に閉塞感を感じるんです。
「暗い」「閉塞感」、この2点をなんとか解決する方法はないか、かなり悩みました。
ーどのように解決されたのですか?
プランナー
考え抜いた末に思いついたのが、天井が下がっているなら逆にそれを利用して、間接照明やダウンライトを設置し、上から明かりを取り入れよう!と。自分でも良いアイデアが浮かんだなと思いました(笑)
でもそれだけでは、メリハリのない空間になってしまう……。それならこの部分に木目のアクセントクロスを貼って、ポイントデザインとして目立たせてしまおうと、さらにアイデアを追加しました!
ー実際に完成した物件をご覧になっていかがでしたか?
プランナー
悩んだ末にたどり着いたプランでしたので、完成後の確認検査の時は、感動してしまうくらい嬉しかったですね。
効果的に照明を設置したことで閉塞感が緩和され、水まわりの設備も全て一新したので、築50年とはとても思えない素敵なお部屋に生まれ変わりました。
今回のように、築年数がかなり経っている物件の場合、構造上の問題でプランを制限されることが多いのですが、いかにその特徴を活かして付加価値をつけるか、常に意識しながら取り組んでいます。
ーARISEをご検討中のお客様へ、お伝えしたいことはありますか?
プランナー
先ほども言いましたが、私は家具の配置を考えながらプランニングしています。完成イメージパースを作成してもらう際も、実際のCADデータに家具のイラストも入れて担当者へ渡し、プランのイメージを反映してもらっています。なので、ぜひ完成イメージパースをご覧いただきたいですね。
出来上がったパースを見たお客様から「これと同じような家具が欲しい」とのお声や、家具を配置する際に参考にしているというご意見をいただくと、とても嬉しく励みになります!