こだわりの空間づくりについて、プランナーにインタビューをしました。
ー初めて物件に行った時の印象を教えてください
プランナー
練馬区なので、ホームタウンにしているファミリー層が多いのかなって思いながら現場に行きましたね。マンションの目の前が公園で、遊んでいるお子さんがいらっしゃるのを見て、やっぱりファミリー向けプランで行こうと決めたんです。近隣には保育園から高校まであるので、子育てするには最適の環境だと思います。
物件を見た時は、正直築年数が経っている雰囲気の外観でしたが、管理人さんが住み込みで常駐しているので、手入れは行き届いていましたし、管理体制がしっかりしていて安心してお住まいいただけると感じました。
ーお部屋に入ってみて、間取りについてはどう感じましたか?
プランナー
リビングに入った瞬間「暗い!」と思いました。そこには小さい窓しかなかったんです。さらに、隣の部屋を経由しないとバルコニーにも行けなくて、洗濯物を干すのが大変だなって(笑)
そこで、横に広がっていたリビングをバルコニーと接するよう、縦長にしようと思いました。これでお部屋が明るくなるし、家事の動線がコンパクトになって負担が減りますからね。キッチンも、お料理しながらお子さんと会話ができるよう対面式が良いなと。また、洗面室も家族で使うには狭かったので、思い切って洗濯機を出した方が、快適になるんじゃないかなと考えました。
全体的にみて、間取りに関しては大胆な変更が必要だなと感じましたね。
あと、マンション内に高校生や大学生のお子さんもいたので、成長してから自分の部屋をしっかり持てるようにしてあげたいとも思いました。長く住んでいただきたいですからね。
将来お子さんが個室として使えるよう、リビングに隣接する洋室も稼働扉ではなく、あえて固定ドアに。
ー間取り以外で、プランニングのポイントは?
プランナー
最大のポイントは「天井の高さ」です。実はこのマンション、築年が経っている割に珍しく天井が高かったんです!
元々この物件は、各部屋や場所によって床の高さが違っていて、10cm下がっているところもあれば、畳分上がっていたりと、お子さんが小さいとつまずくかもしれないと心配になって。
だから、床を組み直して、全面フラットにする“攻めたプランニング”を決意しました!天井が高い物件だからこそできるプランですね。その分費用はかかってしまうのですが、住まわれる方に対してデメリットを極限まで減らしたかったんです。
ー床を組み直すというのは大掛かりでは?
プランナー
そうなんです。ギリギリのところを攻めた計画になっているので、当初私が考えていたやり方では上手くいかないこともあって。解体してみたら予定よりも段差が大きかったりと、その都度、現場で調整しながら進める場面がいくつもありました。
一番大変だったのは、洗面室を広くするために、洗濯機を廊下に移動するプランです。床下に排水管を通す計画で、当初は床を上げなくてもできると考えていたのですが、工事の途中で構造的に難しいことが判明して。現場から「床が予定よりも5cmくらい上がってしまう」と連絡が来たんです。
ー私たち素人からすると、数センチ上がったところで変わらないと思うのですが……
プランナー
意識しますね。私も、未経験で入社した当初はあまり気にならなかったのですが、今はプランナーとして、かなり考えます。2~3cmなら許容範囲なんですけど、5cmを越えると「かなり上がったなぁ」となりますね。
今回は、現場から「5cmで済めば良いけどね~」と脅しのような電話が(笑)「分かってて攻めたプランニングしたんでしょ?」みたいな(笑)私は「5cm以内に納めて!絶対に!」と、もう懇願に近いかも(笑)
現場の方は電話では脅すんですけど、本当に頑張ってくれて、要望通り5cm以内に納めてくれました。さすがプロフェッショナルだなと思いましたね(笑)
新たに新設した洗濯機置場。移動させたことで洗面室が広く使えるように。
ーその他はスムーズに進みましたか?
プランナー
いいえ、キッチンが……(笑)
対面にするため、向きを90度回転させたのですが、その影響で排気を出すためのスペースを新たに確保する必要が。そこで悩んだのが、その部分を梁にするか、柱にするか。少しでもスペースを有効活用できればと思い、梁でいくことにしました。梁にすれば、その下に食器棚などを置けますからね。
ただ、当初の想定では、食器棚と冷蔵庫を置く位置が逆だったんです。そのため、コンセントの位置も移動しなきゃいけなかったりと、他の部分にも影響が出てしまいました。現場の方が「このプランだと、こういう懸念点も出てくるけど大丈夫?」とこまめに連絡をくれ、その都度アドバイスもいただいたので、イレギュラーも臨機応変に乗り切れました。
対面キッチンで、家族を見守りながら炊事ができます。
ー完成したお部屋を見て、いかがでしたか?
プランナー
間取りも含めて大幅に変更したので、ドキドキしていたのですが、開放感は保たれていましたし、動線も良くなって感動でした!って、自画自賛ですかね?(笑)
私は今回の「ネオコンフォート ヒュッゲ」スタイルを数多く担当してきました。
実は、この物件から少し仕様が変更になっているんです。
キッチンの色が淡いベージュに、フローリングも明るくなってファミリーにはピッタリです。茶系だったドアが壁と同じホワイトになったことで、家具がイイ感じにアクセントになるのかなと。
インテリアが映えるデザインなので、お部屋づくりを楽しんでもらえると思いますよ!