こだわりの空間づくりについて、プランナーにインタビューをしました。
ー立地について教えてください。
プランナー
最寄駅の北綾瀬は、付近の学校へ通っていたので割と詳しいです。以前は、隣の綾瀬駅との折り返し運転のみの線で都心へ出るには乗り換えが必要でしたが、数年前に東京メトロ千代田線の始発駅になったんですよ!朝のラッシュの時でも並べば座って通勤できるのってすごい魅力的ですよね。だから近年、人気が高まっていると聞いています。駅の高架下には新しく駅ビルが開業したり、駅前にも24時間営業のスーパーがあったりと買い物も便利ですし、さらに、物件の近所に家電量販店があるのも嬉しいポイントかと。 小学校や中学校までも近いし、駅を出て少し行くと小川や滝が流れる「しょうぶ沼公園」もあって「パパ」「ママ」「子供たち」家族みんなが満足する住環境だと思います。
ー初めて図面を見た時の印象は?
プランナー
80㎡以上の面積、専用庭があって3方向角部屋の3LDKでしたから、お子さんが2〜3人いるファミリーにぴったりの好条件なお部屋だと思いました。間取りも、18帖くらいのLDKにワイドなキッチン、浴室も広く取れていましたから問題なしという感じで。
ーでは、現況の間取りを活かしたプランに?
プランナー
それが、デッドポイントもあって。リビングの位置が良くないんです。現地調査に行って確認したら、窓はあるんですが隣の建物が密接していて日がほぼ入らない状態ということが分かって。家の中でもリビングは家族が集まる大切な場所なので、できるだけ明るくて居心地が良い空間にしてあげようと、LDKの改善から考え始めました。
ーどのようにしたんですか?
プランナー
それまで西向きだったリビングダイニングを南側にある専用庭に面するように縦長にしたんです。それによって、陽当たりも良くなりますし、庭を眺めながら過ごせます。出入りも、リビングから出来たほうが庭の活用方法も広がるのではないでしょうか。この時に注意したのが、縦長ゆえに窮屈に感じないかという点です。そこで、テレビやソファ、ダイニングテーブルを置く位置を想定して動線を考えてみたところ、もう少し幅に余裕があったほうが快適に過ごせると感じました。その為に、壁を隣の部屋の方へ少しだけ移動させて余裕を持たせることにしたんです。
隣接している建物の影響で暗かったリビングを、南側にある庭に面した間取りに変更し、陽当たりだけでなくリビングから庭へ出入りできるように。
ー住んだ時の快適性を重視したんですね。
プランナー
快適性という意味では、キッチンにも工夫をしたんですよ。システムキッチンの位置は変えていないのですが、コンロとシンクの位置を入れ替えました。
ーどうしてですか?
プランナー
以前はコンロがダイニング側にあったのですが、シンクが手前のほうがダイニングテーブルまでの距離が短くなるので食器などの洗い物をシンクに運ぶ距離が縮まります。
ちょっとの差でも、毎日となるとストレスポイントかと。居住者様に「こっちにあったほうが絶対にいいのに!」って思われちゃダメなので(笑)
奥にあったシンクは、ダイニングテーブルから洗い物を運ぶ距離を考えて手前に。
ーそうですよね!今回は4〜5人くらいのご家族が住むことを想定したプランですが、配慮した点はありましたか?
プランナー
玄関です。お子さんが何人かいらっしゃるご家庭でしたら、横並びでクツをはかせる機会も多いと思うんですよ。もともと広めの玄関ではあったんですが、さらに広く使えて見た目も良くなるように改善しました。ポイントは2点です。まずはトイレの横にあった壁を取り払いました。そもそもこの壁は来客の際に見られたくないトイレの出入りを隠すためのものなのですが、空間を遮るのでもったいなく感じたんです。そこで思いついたのが、開き扉の開閉の軸となる丁番の位置を右から左に変更することです。すると、開けた時に玄関側に扉が来るため、目に触れないという訳です。
目隠し用の壁を取り払ったことで、すっきりと広い玄関ホールを実現。これなら並んでクツをはくゆとりがあります。
プランナー
次に工夫したのは、下足入れの下を開けて間接照明を付けたこと。奥行き感が出るような視覚的効果を狙ったのですが、玄関に入った時の印象は以前に比べてだいぶ違うんじゃないかなと思います。
今まで担当してきた物件の中でも、こんなに広くて気持ち良い玄関は見たことがないなー(笑)と話すプランナー
ー振り返ってみていかがですか?
プランナー
以前と同じ間取り表記にはなるんですけれど、使い勝手が全然違う住空間になったんじゃないかなと思っています。もともとの付加価値に暮らしやすさもプラス。賑やかで笑い声があふれるご家族にぴったりなお家に仕上がったんじゃないでしょうか。