こだわりの空間づくりについて、プランナーにインタビューをしました。
ー物件について教えてください。
プランナー
白金高輪駅から徒歩4分。広さは40㎡弱と広くはないのですが、3方向角部屋の1LDKです。
ーとても希少価値の高い物件ですね!実際に行ってみた時の印象は?
プランナー
正直、いいなーって思いました。開放感って言うんでしょうかね。リビングと洋室、どちらにいても2方向から日が入るのが気持ち良かったんですよ。それに隣と接しているのが1面しかないっていうのも、ポイント高いですよね。
間取りは大きく変えられないお部屋ではあったのですが、より過ごしやすく、住まいのグレードも上げられたらと思いました。
ーどんなプランニングを?
プランナー
注力したのは、使い勝手とデザイン性の大きく2つです。まずは使い勝手ですが、 以前の間取りで気になったのがのLDKの家具位置でした。このお部屋は壁一面にカウンターがあるため、食器棚などの背の高い家具は置く場所が限られてくるんです。それに、ダイニングテーブルの位置がなかなかうまくいかない。その問題をどうにかして解決できないか!?と考えついたのが、キッチンを対面式にしてダイニングテーブルの代わりになるヌックカウンターを付けることでした。
ー対面式にするには、お部屋の幅が足りないように感じるのですが……。
プランナー
実はそこがポイントなんですよ。今回はシンク部分とコンロが分かれているシステムキッチンを採用して、コンロ部分をシンクに対して180度回転させて壁付にしたんです。そして、その隣のスペースに食器の収納や家電が置けるカップボードを設置しました。これで、家具位置の問題が緩和されるので、リビングの使い勝手が広がるかと。
カウンターがあることで、背の高い食器棚や、ダイニングテーブルなどの配置が 悩ましかった以前のLDK。
新たなLDKには、リビングスペースを有効活用できるよう、食器や家電が置けるカップボードやテーブル代わりになるヌックカウンターを設置。
ー確かにそうですね!では、2つめのデザイン性とは?
プランナー
都内でも有数な高級住宅街である白金にふさわしい内装になるよう、意識したことです。とは言え、スペースには限りがありましたから、どのように仕上げようか悩みましたね。 ここでポイントになったのが「灯り」でした。 このお部屋には、天井に目立つ梁があるんです。特にカウンターの上部はお部屋にかなりの圧迫感を与えていて。構造上必要なもののため残さなければならないのですが、なんとかうまく活かす方法はないかと悩んだ末に考えたのが、折り上げ天井にして「灯り」の効果を取り入れたことです。
ー折り上げ天井とは?
プランナー
天井の中心部を上げて天井を2段にする施工です。今回は、中心部を上げるのではなく、梁の延長を下の天井として2段にして、間接照明とダウンライトを設置しました。上に向けた間接照明の灯りは空間に広がりを与えて、開放感と重厚な雰囲気を演出します。
また、ダウンライトは、カウンターの壁や柱に貼ったエコカラットを照らして素材の陰影を楽しめるようにしたんです。
↑ 梁の存在が圧迫感を与えていた以前のお部屋。
↑ 梁の存在をうまくカバーしながら照明で演出されたリノベーション済みのお部屋。
ー灯りの演出がお部屋をランクアップさせていますね!
プランナー
照明は、種類や照らし方によってお部屋の雰囲気に大きく影響してくる重要なアイテムです。照明の効果は奥が深いので、さらに追求して、お部屋への演出の幅を広げていきたいですね。