ARISEの新スタイル「Comfy(コンフィ)」がリリースされました。
実際にプランニングを手がけたプランナーの津曲にインタビューをしました。
--ARISEの新スタイル「Comfy(コンフィ)」のデザインにどのような印象をもったか教えてください。
津曲
全体の雰囲気が「柔らかい」という印象です。穏やかに自然体で暮らせる、そんなデザインだと思いました。建具の色、クロスの色、フローリングの色、全てが白基調で調和していると思います。
インテリアは、どんな家具でも似合いそうですが、やっぱりアイボリー系のインテリアがいちばんマッチするかなと思います。
津曲プランナーは鹿児島県出身 2022年入社 千葉・埼玉を中心に累計50件以上のプランニングを手掛ける大型ルーキー。
--「ファミリータイプ」というのがComfyの特徴ですが、それを踏まえて、今回はどんなプランにしようと思いましたか?
津曲
今回考えたのは4人家族構成です。
立地的に閑静な住宅街だったので「穏やかに暮らすファミリー」が頭にありました。さらに南向きで陽当たりが良かったので『光あふれる幸せな空間』をプランニングのテーマにしました。
--室内で特に気になった点はありますか?
津曲
80㎡近くある広さや部屋の形、基本的な間取りはそのまま活かせると思いました。
しかし、大きな梁が主張しているのとキッチンが壁付だったため、LDKが2部屋に区切られているように見えました。 さらに、なぜかリビング側に洋室の押入が飛び出して、室内が凸凹していたのです。 南向きで陽当たりが良いのに、梁と押入が窓からの光を遮ってしまうので暗い印象でした。
それらの問題を克服すべく 今回は「開放感のある空間」に仕上げようと考えました。
斜線部分がLDKに飛び出した収納と梁。光が遮断され暗い印象です。
--具体的にどのように解消したのでしょうか?
津曲
キッチンは対面に変更し、あえて梁の近くに設置することで、自然な空間の仕切りに感じられるよう演出しています。そのため梁の主張を和らげることができました。
また、リビング側に飛び出していた押入を洋室側に納めることで、LDKをすっきりとフラットにしました。 リビング全体に光が差し込むようになり、開放感あるLDKになったと思います。
リビングドアを開けた瞬間の印象は、リノベ前より断然良くなりました。
梁はそのままだが主張を和らげることで、光あふれる明るいLDKが誕生しました。
--他に気になった点は?
津曲
洗面の配置が使いづらいそうだな、ということ。収納量も少ないなと思いました。
--洗面が使いづらいとはどういうことでしょうか?
津曲
トイレのドアが洗面室にあったことと、洗面台と洗濯パンが干渉していたことです。
トイレに入るのに動線がひとつ余計にかかるので使いづらいと感じました。廊下側にスペースがあるので、トイレのドアはそちらに移すことができました。
洗面台と洗濯パンの干渉については少し悩みました。 限られたスペースで、空間を有効活用するにはどうしたらいいのか、と。 私の当初のプランでは、洗面台と洗濯パンを横並びにしようと考えていました。 しかし「カウンターにしたら空間が活用できる」というアドバイスを上司からもらい、 さらに同僚のプランナーたちと相談した結果、カウンタータイプの収納棚を設置することにしました。 洗剤類がすぐそばに置けるという機能性が高まることが目的ですが、 観葉植物を置くなど、住む人のアイディアが映える空間になったと思います。
「洗面台まわりの動線は、いちばん悩んだ部分でもあり、いちばん満足しているポイント」と津曲プランナー。
--収納についてはいかがでしょうか?
津曲
アライズの全プランナーが基準とする「プランナーズスタンダード」と呼ばれる8つのポイントがあります。そのひとつは「収納は適量適所を心がける」というもの。 特にファミリータイプは「家族みんなで使える共用収納」をしっかり確保したいと考えています。
リノベーション前でも収納は多かったのですが、仕切りなどがないただの空間だったので使い勝手が良いとは言えないものでした。 適量適所を心がけ、必要量を考えたサイズに最適化します。 リビングには「家族みんなで使える普段づかいの収納」、廊下には「掃除機などを納める共用収納」という機能別の役割を与えました。
前述のとおりリビング側に飛び出していた収納を洋室に納めてもなお、室内全体で収納量を十分に確保しています。 LDKの凹凸がなくなり、ノイズレスなリビングになったと思います。 アライズのベースコンセプトである「快適性」と「機能性」を両立させることができました。
凹凸がなくなりスッキリ、明るい光があふれるリビングになりました。
--基本的な間取りはそのままでもこんなに変わるんですね!
津曲
収納空間の有効活用や動線の工夫など、一つひとつは「ちょっとしたこと」かもしれません。 でもそれらを積み上げることで、使いやすく暮らしやすい空間つくることができました。 今後も「ちょっとしたこと」を大切に、より快適な住まいをリノベーションで実現したいと考えています。
インタビュアーにも分かりやすいように図解と共に説明する津曲プランナー。優しい人柄がプランニングにも現れています。