スーパーマーケットの調味料コーナーに置かれている小瓶に入ったハーブやスパイスを見て、「スパイスが使いこなせたらな・・・」「キッチンにスパイス瓶が並んでいたらおしゃれだな・・・」と思ったことはありませんか?
料理において香りや辛み、味のアクセントに用いられるスパイス!
世界中の料理で使われており、その種類は100以上あるといわれています。
日本人の私たちにとってはあまり馴染みがなく、どんなスパイスがあるのか、どう使えばいいのか、よく分からない人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スパイスについて学んでいきましょう!
スパイスとは何か?
スパイスとは、香辛料とも呼ばれ植物の種子や果実、根、樹皮などをそのまま、あるいは乾燥させて作られたものを指し、一方でハーブとは、茎、葉、花を指しているとされていますが、日本ではその区別に厳密な定義はないそうです。
スパイスとは、食材の香り付け、臭み消し、色付けなどに役立ち、食欲増進やリラックス効果、デトックス効果、塩分や糖分の摂取量を減らす効果などもあります。
ただし、大量に摂取すると中毒症状や副作用を起こすスパイスもあるので、分量には十分に注意しましょう!
世界4大スパイス
スパイスの歴史の中で世界を変えてしまったといわれる【4大スパイス】というものがあります。
それが「コショウ」「ナツメグ」「クローブ」「シナモン」です。
これらのスパイスも歴史はものすごく古く、古代エジプトでミイラを作る際に使用されていたとか・・・
スパイスの原料は高温多湿な気候を好むため、主に東南アジアやインドが原産国。
そのため収穫ができない中世ヨーロッパでは、貴重なスパイスの入手を巡っての争いが起こり、高額で取引されていたことが記録されています。
料理でよく使われるスパイス
スパイスは食材の香り付け、臭み消し、色付けなど、その種類によって役割が違うため、料理の種類、食材によって使われるスパイスは全く異なります。
日本料理で代表的なもの
・・・山椒・生姜・わさび など
その中でも山椒は、日本最古のスパイスと言われており、鰻などの日本料理でよく使用されています。
また生姜は、臭みを消してくれる作用があるため、肉・魚問わず多くの日本料理に使用されており、身体を温める効果があるのも生姜の魅力です。
中華料理で代表的なもの
・・・唐辛子・花椒・八角 など
一括りに唐辛子と言ってもその種類はとても多く、千海椒、千朝天椒などの違いがあるようです。
また、独特な香りを持つ八角は台湾料理によく用いられており、別名「スターアニス」と呼ばれています。
フランス料理で代表的なもの
・・・バジル・コリアンダー・ローズマリー など
フランスでは沢山のハーブやスパイスを使いますが、特にハーブを取り入れることが多く、沢山のハーブで彩られたおしゃれなフレンチは食卓を華やかにしています。
肉料理で代表的なもの
臭みを消す、風味をよくするために使用しますが、お肉の種類によっても相性の良いスパイスは異なります。
牛肉・・・ガーリック・オレガノ・ブラックペッパー など
豚肉・・・八角・セージ・ナツメグ など
鶏肉・・・シナモン・ローレル・バジル など
魚料理で代表的なもの
生臭さを消す、アクセントを与えるために使用、お肉同様、種類によって相性の良いスパイスが異なります。
赤身魚・・・チリペッパー・タイム・ディル など
青身魚・・・ガーリック、フェンネル、オールスパイス など
白身魚・・・ジンジャー、タラゴン、バジル など
その他魚介類・・・チリペッパー、タイム、ガーリック など
スパイスと言ったら、やっぱりカレーは外せない!
スパイス料理と聞いて真っ先に思い浮かべるのはやっぱりカレーじゃないでしょうか?
本場のインドカレーでは、多くの種類のスパイスを混ぜ合わせてつくるのが一般的であり、その地域やレストラン、家庭によって使うスパイスが異なるのが特徴です。
そのため、それぞれに個性があり、自分好みの味を追求するなんてこともできてしまうのです!
その中でも基本となるスパイスは3種
ターメリック・・・別名ウコンと呼ばれ、鮮やかな黄色に色付けをするスパイスです。
クミン・・・エスニックな芳香を持ち、香り付けに欠かせないスパイスです。
コリアンダー・・・葉の部分はパクチーとして知られ、実の部分はスパイシーな香りがするスパイスです。
スパイスからカレー作りをする際にこの3つは欠かせません!
他にもよく使われるカレースパイスはコレ!
・シナモン(香り)
・カルダモン(香り)
・フェヌグリーク(香り)
・ガーリック(香り)
・クローブ(臭み消し)
・チリペッパー(辛み)
・サフラン(着色)
本場のカレーは本当に多くのスパイスを使用しているのですね!
ただ家庭でカレーを作る際、こんなにスパイスを集められない・・・と思いませんか?
そこでおすすめしたいスパイスがこれ!
「ガラムマサラ」
ガラムマサラとは、インドの代表的なミックススパイスであり、入っているスパイスに決まりはありませんが、一般的にシナモン、クローブ、カルダモン、クミン、ペッパーなどの複数のスパイスがブレンドされています。
要は、これ1本でカレーに必要なスパイスが全部入っているということ!
エスニックで少しスパイシーな味は、カレーだけでなく煮込み料理などにも応用可能!
しかも、一般的なスーパーマーケットにも販売していることが多く、手に入りやすいのもガラムマサラの良いところです!
ガラムマサラは煮込み過ぎると香りが飛びやすくなってしまうので、仕上げに使うのがオススメです!
まとめ
インドでは医学が発達する前から薬としてスパイスが用いられており、ひとつひとつに効能があります。
例えば、シナモンには血行促進や代謝促進、クミンには消化促進や脂肪燃焼作用、クローブには殺菌作用や鎮静作用など・・・暑い気候で暮らすインドの人々は、これらを混ぜ合わせて自身の健康を保っていたんですね。
スパイス料理と聞くと辛くて、独特な香りのイメージが強いですが、組み合わせや使う量で料理の味に深みを出し、劇的においしくすることができます!
次の週末には、ぜひ自分だけのオリジナルスパイスを作ってみるのはいかがでしょうか。
<スタッフ後期> 子どもの頃からカレーは大好きですが、インドカレーに出会ったのは高校生くらいの時だったと思います。外食でカレーを食べる習慣がなく、家庭のカレーしか知らない私は、初めて食べたバターチキンカレーとナンの美味しさに衝撃を受けたことを覚えています!普段辛いものをあまり食べないのですが、インドカレーの辛さって、なぜか食べることができるんですよね・・・食欲増進作用が含まれているのでしょうか?これがスパイスの魅力なのかもしれませんね!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!