お気に入りの服が黄ばんでしまった!
毎日洗っているのに服の襟もとや脇がほんのり黄色くなってしまった。
もう手遅れかも、と思ったことはありませんか?
諦めるのはまだ早いです。
今回はガンコな黄ばみでも、自宅ですっきり落とせる方法をご紹介します。
特別なアイテムは不要で簡単にできますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
衣類が黄ばむ理由
一言で言うと「落としきれなかった皮脂汚れの蓄積」が原因です。
汗や皮脂は繊維の奥まで染み込み、洗濯機で洗っても落としきることができません。
落としきれなかった皮脂汚れは繰り返し着るごとに蓄積され、やがて酸化し黄ばみになっていきます。
黄ばみの落とし方
早速ですが、汗による黄ばみの落とし方を3種類ご紹介します。
基本的なつけ置き洗いから、真っ白な衣類専用の方法まで、ご自身のアイテムに合った方法を試してみましょう。
酸素系漂白剤(粉末)を使う
酸素系漂白剤を使った基本的なつけ置き洗いの方法です。
色柄もOKで、軽い黄ばみの場合はまずこの方法を試してみましょう。
用意するもの
- 洗濯用洗剤
- 粉末酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)
洗い方
- 約40℃のお湯で予洗いする
- 黄ばみに直接洗濯用洗剤をかけてもみ洗いする
- 洗剤を軽くすすぐ
- 40~60℃のお湯に規定量の酸素系漂白剤を入れて溶かす
- 1時間ほどつけ置きする
- 軽くすすぎ、洗濯機で通常通り洗濯する
効果は少し落ちますが、液体の酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)でも代用可能です。
洗剤による予洗いは皮脂汚れを緩ませる効果がありますので、省略せずに行いましょう。
※キッチンハイターやブリーチは「塩素系漂白剤」です。色落ちや変色の可能性があるので、白物かつ特定の素材しか使えません。酸素系漂白剤とは全く異なりますので間違えないように注意しましょう!
頑固な黄ばみに!スチームアイロンを使う
スチームアイロンを使うので手間はかかりますが、つけ置き洗いよりさらに強力に黄ばみを落とします。
頑固な黄ばみにおすすめです。
用意するもの
- 粉末酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)
- 重曹(食器用洗剤で代用可)
- スチームアイロン
洗い方
- 酸素系漂白剤と重曹を1:1で混ぜ合わせる
- 少しずつお湯を加えてペースト状にする
- ペーストを歯ブラシでとり、黄ばみ部分に厚めに塗る
- すぐにアイロンのスチームを塗布した箇所へあてる
- 軽くすすぎ、洗濯機で通常通り洗濯する
ポイントは温度です!
酸素系漂白剤は40℃〜60℃で最も高い効果を発揮するため、アイロンで温度を上げると黄ばみが落ちる効果があります。
どうしてもスチームアイロンがない場合、効果は少し弱まりますがドライヤーでも代用可能です。
温めると乾いてくるので「ペーストを塗る→すぐ温める」を5回ほど繰り返すと良いでしょう。
白の服に!ウタマロ石鹸を使う方法
緑色のウタマロ石鹸(固形)を常備している方も多いのではないでしょうか?
おなじみのウタマロ石鹸も黄ばみ落としに有効です。
※色柄・きなりには使えません。
用意するもの
洗い方
- 服とウタマロ石鹸を濡らす
- ウタマロ石鹸を黄ばみ部分が緑色になるまで塗り込む
- 繊維になじむようしっかりと揉み洗いする
- そのまま洗濯機で通常通り洗濯する
ウタマロ石鹸は弱アルカリ性で、皮脂汚れをしっかり落としてくれます。
さらに「蛍光増白剤」が入っていて、白をより白く見せる効果があります。
ただ「蛍光増白剤」は色柄やきなりに使うと色落ちの可能性があるので白で無地の衣類だけに使いましょう。
普段からできる黄ばみ対策
黄ばんでしまった衣類の対処法をご紹介してきましたが、ここでは黄ばみにくくするために普段からできる対策についてもご紹介します。
放置せず早めに洗う
いちばん簡単にできる対策です。
皮脂や汗は空気に長時間触れることで酸化し、黄ばみが出やすくなります。
特に汗をかく夏は一度着た服は長時間放置せず、なるべく早め&毎日お洗濯しましょう。
洗う前に洗剤を直塗り&ブラッシング
皮脂はアブラなので、水で落とすことはできません。
洗剤をしっかりとなじませるのが大切です。
洗濯機では繊維の奥まで洗剤が行き届かないことも多く、この汚れ残りが黄ばみに繋がります。
洗濯前の下処理として洗剤を直塗り&トントンと優しくブラッシングを行うことで皮脂がすっきり落ち、黄ばみ対策にとても効果的です。
クレンジングオイルや食器用洗剤は皮脂汚れが落ちやすく、部分洗いにおすすめですよ!
洗濯の疑問
最後に、お洗濯の気になる疑問について解説します。
粉末と液体洗剤の違いって何?
洗濯用洗剤には、液体タイプと粉末タイプがあります。
これらの違いはズバリ「洗浄力」です。
粉末タイプのほうが洗浄力が強く、汗をたくさんかく季節やお子様のいる家庭にはおすすめです。
ただ粉末は溶け残りやすいため、汚れの少ない普段のお洗濯には液体タイプが使いやすいでしょう。
今回の黄ばみ対策に登場した「酸素系漂白剤」も液体と粉末があります。洗剤と同様に粉末タイプの方が洗浄力が高く、頑固な黄ばみにはおすすめです。
粉末タイプ
液体タイプ
- 衣類に優しい洗浄力
- 中性タイプはデリケートな服にも使える
- 水に溶けやすく使いやすい(すすぎ1回のタイプも多くエコ)
【超強力】ブリーチなどの塩素系漂白剤は何に使えるの?
漂白剤には「酸素系」と「塩素系」の2種類があり、今回の黄ばみ対策に登場したのは色柄にも使える「酸素系漂白剤」です。
これに対し、ハイターやブリーチを代表とする塩素系漂白剤は酸素系よりも強い漂白力があります。
強力ゆえに色柄はもちろんNGで、使える素材が限られるのが難点。
しかし、パワフルな漂白力を活かし白Tシャツやタオルの黒ずみ・シミを真っ白に落とすことができます。
洗濯槽の掃除にも使えるので1本常備しておくと便利ですよ。
使える素材 : 木綿、麻、ポリエステル、アクリル ※白無地のみ
使えない素材 : 色柄の衣類、毛、絹、ナイロン、アセテート、ポリウレタン、ファスナーなどの金属類
ハイターつけ置き洗いの方法
- 水に漂白剤を溶かす(目安:水1Lに対し10ml)
- つけおきする(30分~2時間以内)
- 水ですすぐ
【注意】
※有害な塩素ガスが出る為、酸性タイプの製品と一緒に使わないでください。
※衣類に日焼け止め成分が付着しているとピンク色に変色する可能性があります。 その場合は衣料用洗剤を付けて揉み洗いしましょう。
【まとめ】酸素系漂白剤は黄ばみ落としに最適!
今回は汗ジミや黄ばみをテーマにお話しました。
色々とアイテムが出てきて混乱したかもしれませんね。
- 基本は酸素系漂白剤で落とす(40℃~60℃のお湯で効果が高まる)
- 白無地の衣類には、ウタマロ石鹸やハイターも使える!
と頭に入れておきましょう!
< スタッフ後記 >
私自身、汗っかきで夏は汗ジミに悩まされる一人。毎日洗濯しているものの、いつも着ている白Tシャツはどうしても黄ばんでしまうんです。以前、漂白剤を使ってつけ置き洗いをした際、あまり効果がなく断念した記憶があります。(水でつけ置きしていました…)酸素系漂白剤は温度がポイントだと学べたので、この夏はリベンジしてみようと思います!
黒ずんできた白いバスタオルの漂白もやってみたいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。
*2023年8月18日時点の情報です。