ちょっとひと工夫! 夏を乗り切る暮らしの快適術

毎日厳しい暑さが続いていますが、夏バテなどされていませんか?
今の時期は日々の暑さから「なんだかやる気が出ない」「休んだのに疲れが抜けない」など、気を付けていても疲れがたまりやすいですよね。
そこで今回は、暑い夏を少しでも快適に、元気にお過ごしいただくための、暮らしの“ちょっとひと工夫”を5つご紹介します。
簡単に取り入れられるものばかりなので、ぜひお試しください!
エアコンの上手な使い方
夏に疲れを感じやすい原因は、単なる暑さだけでなく、冷房で冷えた室内との温度差も影響しています。
それは、温度差が大きいと交感神経が頑張りすぎて、自律神経のバランスを乱してしまうから。
自律神経は、体温維持や内臓の働きを調整する役割を担っていますが、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、だるさや頭痛、冷えなどの不調を引き起こします(春先の寒暖差が大きな時期に体調を崩しやすいのも、同じメカニズムのようです)。
そんな温度差からくる不調を軽減するには、エアコンの「冷房」と「ドライ(除湿)」機能の使い分けがおすすめ。
ドライは冷房に比べて室温の変化がゆるやか、かつ不快感につながる湿度は下げてくれるので、外との温度差を大きくしすぎず、快適に過ごせます。
日々の体調や天候に合わせてエアコンのモードを切り替え、体にやさしい夏を過ごしたいですね。
レンジ活用で涼しく調理を
夏のキッチンは、火を使うだけで室温がぐっと上がり、調理中は汗だくになることもしばしば。
そんな時は、火を使う時間を短くできる、電子レンジの活用がおすすめです。
食材の下ごしらえや加熱調理に利用するほか、今は電子レンジだけで調理が完了する専用アイテムや専用レシピもたくさんのバリエーションがあります。
それらを使えば、暑さの軽減だけでなく、調理時間の短縮や後片付けの手間も削減できて一石三鳥。
夏の暑さを乗り切るには栄養満点の食事が不可欠ですが、それを用意するキッチンでバテてしまわないよう、電子レンジを上手に活用してくださいね。
香りのチカラで、夏をさわやかに
暑さで気分が沈みがちな夏こそ、暮らしに香りのチカラを取り入れてみませんか?
ミントやレモングラス、ユーカリといった清涼感のある爽やかな香りには、暑さを感じにくくさせる効果があります。
スーッとする爽快感が、気分をリフレッシュし、集中力を高めてくれるので、「なんだかだるいな…」と感じやすい夏にぴったり!
ディフューザーやアロマストーンを使ったり、アロマスプレーを持ち歩けば、冷たいおしぼりやハンカチにひと吹きして外出先でも香りを楽しめますね。
日常のちょっとした場面で香りを取り入れて、夏のどんより気分をぱっとリフレッシュしましょう。
暑い夏こそ、熱いお風呂の力
「お風呂につかると余計に暑くなるから」と、夏はシャワーだけで済ませてしまう方も多いのでは?
暑すぎてお湯をためることすら億劫に感じますが、入浴にはシャワーだけでは得られない、さまざまなメリットがあります。
【入浴のメリット】
・血流改善
・水圧によるむくみ改善
・浮力作用によるリラックス効果
・お湯の蒸気による乾燥予防 など
入浴の効果を十分に発揮させるには「40℃前後のお湯に、10~15分ほど、肩までしっかり浸かる」がポイントです。
そうはいっても「お湯をためることすら億劫…」という方には、足湯がおすすめ。
「足は第二の心臓」という言葉があるように、足を温めると血行がよくなり、冷えや冷えからくる不調を改善する効果があります。
暑い時期だからこそ、熱いお風呂の力を上手に取り入れて、元気な毎日を送りたいですね。
麻素材で肌触りから涼しく
暑い夏の夜、寝苦しさを解消する鍵は“寝具の素材”にあります。
最近は触感冷感機能の付いた化学繊維の寝具がたくさん発売されていますが、おすすめしたいのは夏の定番・麻(リネン)素材。
古くから世界中で親しまれてきた麻は、天然素材ならではの風合いが美しいだけでなく、通気性や抗菌性、接触冷感など、夏に嬉しい機能が満載です。
なかでも、特筆すべきは吸湿性と速乾性。
麻が涼しく感じられるのは、汗をすばやく吸い取って、すぐに乾くことで「気化熱による冷却効果」を得られるから。
気化熱とは、液体が蒸発して気体に変わる時に周囲の熱を奪っていく現象のことです。
汗が乾く時に体の熱が奪われ、自然と体温が下がることで、ひんやりとした涼しさを感じられます。
打ち水をすると涼しく感じるのも、同じ気化熱の働きによるもの。
麻素材を積極的に取り入れて、寝苦しい季節を心地よく乗り切りましょう。
無理せず気持ちよく、元気に、夏の暮らしを楽しみたいですね。
参照元
ピープルマグネットTV「エアコンの除湿と冷房で体に良いのはどっち?冷房より除湿の方が涼しい?除湿を使うタイミングとは」
サワイ健康推進課「季節の変わり目は体調の変化に注意!」「夏こそ入浴! 血流アップで夏の疲れを解消」
HUIS「「夏は何も着ないよりも、麻を着た方が涼しい」と言われる理由」
他
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事を書く中で、ミントやレモングラス、ユーカリといった清涼感のある香りには、涼しく感じるような爽やかな感覚をもたらしてくれることを知りました。
いつもは寝る前にリラックス系のブレンドアロマを使っているのですが、今年の夏は清涼感のある香りも楽しんでみようと思います。
寝具も麻素材に替えて、香りと肌ざわりの両方から、夏の睡眠を心地よく整えたいと考える今日この頃です。