梅雨の季節がやってくると気になるのが室内の湿気。
特に気密性の高いマンションでは、湿気がこもりやすく、カビや結露、嫌なニオイの原因になることもあります。
心地よく、健康に暮らすためにも、できることから無理なく始めてみませんか?
換気の工夫で湿気をためこまない

浴室やトイレ、キッチンなどは、24時間換気が推奨されています。雨の日でも止めないようにしましょう。
サーキュレーターや扇風機を使って、部屋全体の空気を循環させるのも効果的です。
風の通りにくい場所にも湿気はたまりがち。ときどきドアを開けるなどして空気の入れ替えをしましょう。
晴れ間や湿度の低いタイミングを見計らって、 対角線上にある窓やドアを2ヶ所以上開けて風の通り道をつくるのがポイントです。
カビ・結露を防ぐ習慣を

梅雨の時期は、カビの発生に特に注意が必要です。発生しやすい場所を意識して、日頃のケアを習慣にしたいですね。
窓や壁際は、朝に結露が出やすいため、タオルやワイパーでこまめにふき取るのがポイントです。
押し入れやクローゼットも湿気がたまりがちです。なんとなく「こもった感じ」がしたら、湿度が高まっている合図かもしれません。
週に1~2回は扉を開けて風を通すようにすると湿気がたまるのを防ぐことができます。
少しでも水分が残っているとカビの原因になります。念入りに乾かしてからしまいましょう。
こまめにケアしたい“水回り”

水を使う場所は湿気が集中し、カビも発生しやすい要注意ゾーンです。
入浴後は、壁や排水口などに冷水のシャワーをかけることをおすすめします。浴室内の温度を下げることで、カビの繁殖を抑える効果が期待できます。
また、石鹸カスや皮脂汚れをしっかりと洗い流すことも大切です。これらの汚れはカビの栄養源となるため、こまめに取り除くことで清潔な状態を保ちやすくなります。
換気をしっかり行い、水滴を拭き取るとさらに効果的です。
湿気軽減の工夫と家具配置

クローゼットや押入れには、市販の除湿剤を設置したり、すのこを敷くと安心です。特にすのこは、床と収納物との間に隙間ができて空気が通るようになるため、湿気を軽減しつつ、清潔な状態を保つことができます。
家具は、壁にぴったりと設置すると風が通らず湿気がこもりやすくなります。壁との隙間は5〜10cm以上空けるのが理想です。
室内の湿気“見える化”

カビが発生しにくい環境を保つには、湿度計を活用して「50~60%以下」を目指すと効果的です。
湿度計を各部屋に設置し、60%を超えたら除湿機やエアコンをつけるなど、数値で管理することで湿度をコントロールすることが可能です。
ちょっとした習慣やアイテムの工夫で、住まいの快適さは大きく変わります。マンションの構造を理解したうえで、風の通し方や湿気のたまりやすい場所を意識するのがポイントです。
参照元
タイコー「梅雨時期必見!お部屋の湿気・カビ対策法」
DAIKENリフォームマガジン「梅雨の湿気対策!」
一般社団法人 微生物対策協会「梅雨のカビ対策」
他
<スタッフ後記>
最後までお読みいただきありがとうございます。
日常生活をする上で最適な湿度は40%~60%だとか。
湿度が高いとカビが発生するだけでなく、発汗による体温調節効果が下がり熱中症にもなりやすくなるそうです。
湿度をコントロールして、憂鬱な梅雨の季節を健康で快適に過ごしたいですね。