【耳が喜ぶ】魔法のサウンド、ピンクノイズの正体とは！？

～魔法のサウンド、ピンクノイズの正体とは！？～

皆様、ピンクノイズという言葉、ご存じですか？

「初めて耳にしたぞ」という方も多いのではないでしょうか。

今回は、いったいピンクノイズとは何なのか、徹底解剖して参ります！

ピンクノイズとは？

ピンクノイズとは、ズバリ！！！

パワーが周波数に反比例する雑音のこと！

、、、と聞いてもさっぱりかと思いますので、分かりやすい言葉に直すと
リラックス効果のあるノイズ（騒音）のことと言われています。

詳しく説明すると、「低い音がより含まれる音」であり、自然界の音に近いバランスの良い音であることが分かっています。
同じ周波数成分を持つ光がピンク色に見えることからピンクノイズと言われているそうです。

具体的には、「ザー」という低めの音で、強めの雨・滝・波の音と表現されることが多いです。

ピンクノイズの効能

ではピンクノイズを聞くと何に良いのか、どんな効能が期待できるのかを紹介していきます。

①睡眠の質の向上

ピンクノイズを聞きながら眠ると、寝つきが良くなり深い眠りにつく時間が長くなるという研究結果がでているそうです。

ピンクノイズの仲間で「ホワイトノイズ」という音もありますが、こちらは「サー」という高い音で、砂嵐のようなノイズです。泣いている赤ちゃんに砂嵐の音を聞かせると泣き止むと言われているのは、このホワイトノイズが大きく関係していると言われています。

この音にはリラックス効果、安眠効果があるそうです。

②記憶力の向上

記憶力まで？と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか！！
これは先ほどの睡眠ともかかわってくるのですが、翌日の記憶力をよくするような効果があったという研究が上がっているのです。

この研究について少し説明致します。

軽い認知障害のある高齢者を2グループに分け、ピンクノイズを流した部屋と流さない部屋で睡眠を取ってもらうという形式で実験を行ったところ、ピンクノイズを聞いたグループは睡眠中のゆっくりした脳波（ノンレム睡眠＝深い眠り）の割合が平均で10％増えていたそうです。

これに加えて44組の単語を思い出すテストを実施すると、ノンレム睡眠が20％以上伸びた被験者は2語以上、40％以上伸びた被験者に限っては9語以上多く思い出せたという結果になったといいます。

ピンクノイズによって深い眠りがより長い時間誘発された人ほど、翌日に記憶力が増強されるようになるといった関連性が発見されています。

ピンクノイズが直接記憶力向上に役立っているというよりかは、質の良い睡眠を介して間接的に記憶力にも良い影響を与えているという見方もできますね！

以上がピンクノイズの代表的な効果となります。

ピンクノイズが持つ特徴、「1/ｆゆらぎ」

そしてピンクノイズはもう1つ大きな特徴を持っています。

それは、1/ｆ（エフ分の１）ゆらぎというものです。

昨今少しずつ脚光を浴びてきている言葉ではありますが、ピンクノイズを理解するためには、欠かせない要素ですので、ここから詳しく説明をさせていただきます。

まず私たちの身の回りの環境は全て揺らいでいるといいます。

一見止まっているように見えたり規則的に動いているように思えるものでも、わずかに微妙なズレや遅れが生じています。その一定ではない動きのことをゆらぎと表します。

そしてそのゆらぎの中にも種類があり、心地よさを与えるゆらぎが存在します。

それが「1/ｆゆらぎ」なのです。

「1/ｆゆらぎ」の代表例

代表的な例として、

雨の降る音、焚き火やキャンドルの炎、木洩れ日、小川のせせらぎなどがあります。

想像するだけでも、リラックスできる環境だと分かりますよね！

雨の降る音を例に挙げると、雨の降る音はランダムで不規則ではありますが、雨が屋根に当たって地面に落ちるタイミングなど、規則的な部分も持ち合わせているためかなり「1/ｆゆらぎ」になりやすい音だそうです。

不規則性と規則性なもの、このどちらもの要素が掛け合わさっていると、不安にも退屈にもならず、心身を心地よく快適な気分にさせてくれるということですね。

このゆらぎが発生するメカニズムははっきりと解明されていないそうですが、1/ｆゆらぎは生体のリズムとも深く関わっているとい言われています。

このことが発見された最初の例が心拍音だと言います。

心臓の鼓動は非常に規則的に動いていますが、心電図で測ってみると一拍ごとにわずかながら早くなったり、遅くなったりしていると言います。心拍音だけでなく、眼球の動き方などもこのゆらぎをしているといいます。

身体のリズムと同じ「1/ｆ」のこのリズムが、五感から取り込まれると、我々の生体に心地よさや快適感を自然と与えてくれるということですね。

「1/ｆゆらぎ」と音との関連性

そして、このゆらぎはやはり「音」とも関連性が高く、音楽作品の振動数を調べてみるとほとんどの曲がこの1/ｆゆらぎをしていることが分かったそうです。

このゆらぎを人工的に作り出したものが、「ヒーリングミュージック」です。

よく自然界の音で作られていることが多いかと思いますが、自然界には1/ｆゆらぎを持つ音が多く存在するからだということが分かりますね。

ちなみに、この1/ｆゆらぎの声を持つ歌手としては、MISIA、宇多田ヒカル、美空ひばりが挙げられており、クラシックにおいてはモーツァルトの曲が理想的なゆらぎを持つと有名です。

以上がピンクノイズが持つ「1/ｆゆらぎ」の紹介です。

このゆらぎの特徴を持っていることによってピンクノイズは他のノイズよりも、心地良い音として受け取られる傾向にあるといいます。

ピンクノイズを聞いてみよう！

ではここからは、ピンクノイズを生活に取り入れるための方法をご紹介していきたいと思います。

睡眠に効果をもたらしたいのであれば、まずは30分から1時間程度の時間で、50㏈程度の音量で流すのが良いとされています。
50㏈はどのくらいの音量かというと、静かな事務所レベルとされています。少しイメージしにくいでしょうか？クーラーの室外機もこの音量に値します。

「うるさくは感じないけれど、しっかりとその音は聞こえている」位の音量と言えるでしょう。

ただ、注意点として長時間にわたり聞くことはおススメできません。寝ている間にも我々の脳は周囲の音を処理し続けているため、長い時間聞いてしまうと返って脳のエネルギーを消費してしまい、脳の負担になる可能性もあるそうです。

動画で聞く

ピンクノイズの入手方法ですが、簡単に手に入れることが出来ます！
一番手軽な方法はYoutubeで「ピンクノイズ」と検索すると、延々とノイズだけが1時間や10時間流れる動画がたくさん出てきますので、垂れ流しのような形で聞きたいという方にはおススメです。

☛おすすめのピンクノイズ動画はこちら！

アプリで聞く

もっといろんなノイズを聞いて自分に合う音を確かめたい！という方にはアプリがおススメです。
こちらのアプリはピンクノイズだけでなく、冒頭で紹介しましたホワイトノイズなどほかのノイズも聞けるアプリになっております。

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今回は、ピンクノイズについて詳しくご紹介させていただきました。

心を落ち着かせたい。熟睡したい。そんな皆様へ。

研究途中ではありますが、様々な効果が認められてきていますのでぜひ一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

＊2023年7月11日時点の情報です。