安心して過ごすために 年末年始の防犯ヒント集
年末年始は、帰省や旅行、買い物などで外出が増え、住まいが無防備になりやすい時期です。また、人の動きが活発になる分、スリや置き配の盗難など身近なトラブルも増える傾向があります。
そこで今回は、「今日からできる防犯のコツ」を、4つのテーマに分けてご紹介します。
どれも大がかりな準備は必要なく、ちょっと意識するだけで安心感がぐっと高まるものばかりです。
新しい一年を気持ちよく迎えるためにも、ぜひチェックしてみてください。
外出・長期不在時の留守対策

年末年始は帰省や旅行で家を空けることが多く、空き巣被害が増える時期です。不在が続くと住まいの「生活感」が薄れ、空き巣に狙われやすくなりますが、少しの工夫を取り入れるだけでも、防犯効果を高めることができます。
まず、不在期間が長期の場合は、郵便物や新聞がポストに溜まらないよう、止める手続きをしておくと安心です。また、近隣の方にポストや玄関周りを気にかけてもらうのもひとつの方法です。
在宅しているように見せる工夫としては、室内の照明やラジオをタイマーで自動的にON/OFFさせることで、抑止力につながります。小さな対策でも、空き巣に「防犯意識が高い家」と感じてもらうことが大切です。
戸締まり・侵入対策

年末年始は犯罪件数が増える傾向があり、基本となる「戸締まり」がとても重要になります。玄関だけでなく、トイレや浴室の小窓など、普段あまり気にしない場所もしっかり施錠しましょう。
補助錠や防犯フィルムを活用すると、侵入までに時間がかかるため、犯行の抑止につながります。また、カーテンを閉めて室内が見えないようにすることも効果的です。
マンションの場合は、共用部で不審な人を見かけたら管理会社に連絡するなど、住民同士で声をかけ合うことも防犯力を高めるポイント。
「少しの手間」が大きな防犯効果につながります。年末年始の前に一度、自宅の戸締まりを総点検してみましょう。
スマホ・SNS・情報発信の注意

旅行や帰省をSNSでシェアする機会がふえる時期ですが、その投稿が「家を留守にしています」という情報になってしまうことがあります。とくにリアルタイムでの投稿は、空き巣にとって重要なヒントになってしまうことも。
外出中の写真や旅先の情報は、できれば帰宅後にまとめて投稿するのがおすすめです。また、家の間取りや住所につながる写真が映り込んでいないかもチェックしましょう。
スマホには位置情報が自動で付く場合があるため、撮影時の設定をオフにしておくと安心です。
SNSの使い方を少し工夫するだけで、住まいの安全性はぐっと高まります。
気をつけたい防犯ポイント

年末年始は人出が多く、買い物や初詣など外出の機会も増えます。スリやひったくりなど身近な犯罪も起こりやすくなるため、ちょっとした注意が大切です。
人混みではバッグは必ず前に持ち、スマホや財布は外ポケットに入れないようにしましょう。車で移動する場合は、短時間でも荷物を車内に置いたままにしないことがポイントです。
夜道を歩く際は、できるだけ明るいルートを選び、イヤホンで周囲の音を遮らないようにしましょう。
自宅周りでは、「ちょっとゴミを出すだけ」でも必ず施錠するなど、日々の習慣が防犯力を高めます。
小さな行動を積み重ねて、年末年始を安心して迎えたいですね。
参照元
ALSOK[『年末年始の空き巣対策』
https://www.alsok.co.jp/security_info/newsletter/201711.html
日本防犯カメラセンター「年末年始の防犯対策」
https://www.trinity4e.com/contents/newyear-holiday.html
警視庁「侵入窃盗の防犯対策」
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/higai/akisu/akisu.html
総務省「SNSで発信するなら気をつけたいこと」
https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/trouble/case/travel.html