働き世代の「脳過労」が急増中!改善策は?
常にスマホを確認し、暇さえあればいじっている、あなた。
もしかすると脳の中が情報でいっぱい、処理しきれずパンク状態かもしれません。
放っておくと年齢に関係なく、認知症と同じような症状が表れてくるんだとか。
知らず知らずのうちに陥る「脳過労」と、その改善策についてご紹介します。
脳過労ってなに?
脳が情報のごみ溜めになってしまう
脳の処理は、「インプット」「情報整理」「アウトプット」で成り立っています。
しかし、現代人はスマホの使い過ぎによって「インプット」ばかり。
「情報整理」と「アウトプット」の時間が全然ない人が圧倒的に多いのです。
すると脳は、処理しきれない量の情報が次々と入ってきてパンク状態。
脳の中身は情報のごみ溜めになり、機能しなくなってしまいます。(脳過労)
これにより記憶力の低下など、さまざまな問題が引き起こされるのです。
▼ スマホで記憶が消える?
東北大学の研究によると、スマホを使えば使うほど学力が低下すると分かっています。
「1日2時間以上家で勉強し、3時間以上スマホを使う生徒」より、
「家で勉強をしない、スマホもほとんど使わない生徒」の方がテストの点が良いのです。
スマホの利用によって、2時間以上の学習記憶がまっさらに消えているなんて怖いですね。
脳過労チェック
さて、あなたの脳は疲れているでしょうか?
当てはまる個数が多いほど、「脳過労」の危険度が高いと言えます。
① 行動チェック
・スマホはいつも手元にスタンバイ
・時間が空いたらスマホを取り出す
・疑問が浮かんだら、すぐ検索
・覚えておくために「写メ・スクショ」を撮る
② 脳チェック
・「話題のニュース」を3つ挙げられない
・人の名前がすぐ出ない
・スマホに頼り、道を覚えられない
・3日前に何をしていたか思い出せない
③ 心身健康チェック
・頭も体も、いつも疲れている
・やる気や興味がわかない
・イライラして感情を乱す
・いつも睡眠不足状態
詳しいチェックはぜひこちらから確認してください!
▶ 脳過労チェックリストはこちら
スマホでマルチタスクは超危険
脳過労の要因ともなる、長時間のスマホ利用。
特に注意すべき点は、ながらスマホによる「マルチタスク」です。
テレビを見ながらSNSチェック、調べものの途中でLINE返信...していませんか?
脳は基本、マルチタスクに対応できません。
特にスマホなどのデジタル機器を使ったマルチタスクは、単なる家事の同時進行と比べて多大なストレスとダメージを脳に与えてしまいます。
文明の進化により可能になったマルチタスク、人間の体はついていけていないのですね。
▼ 情報収集、本とネットは何がちがうの?
脳に取り込まれる情報には、色や光など全てが含まれています。
スマホはブルーライトなどもあり、そもそも情報量が多くなりがち。
さらにネットだと、関係ない他の情報までが目に入り、次から次へと調べて止まらなくなるなんてことも。
お疲れな脳を癒す方法
休日はスマホから離れ、積極的にぼ~っとしよう
脳過労の改善法は「スマホをなるべく使わない」ことです。
そして、積極的にぼーっとしましょう。
少しの間、目を閉じてみるだけでも脳の休息には効果的とか。
▼ スマホから離れる 具体的な方法
- スマホを視界からなくす(鞄にしまう)
- 重要でないアプリは通知オフ設定
- 目覚まし時計を使う(スマホのアラームを使わない)
- 寝室ではなくリビングで充電する
- 予定を組んで生活を充実させる
最も手っ取り早い方法は「スマホを視界からなくす」ことです。
目の前に置いておくよりずっと手を伸ばす頻度が減ります。
▼ 脳の働きを改善する過ごし方
- 読書(オーディオブックもGood)
- 動物や自然と触れ合う
- 音楽を聴く
- 適度な運動をする
- 30分以内の昼寝をする
- お風呂にゆったりとつかる
- 日記をつける(手書きのノートに書くのがポイント)
孤独感を感じると、ついスマホに手が伸びてしまいがちです。
何かに集中したり、生活を充実させることはスマホ依存から脱却する第一歩。
疲れた脳も徐々に正常に戻っていきます。
スマホはとても便利で素晴らしいツールです。
しかしスマホによって脳が壊れ、身心に不調をきたしてしまっては悲しいですよね。
上手に付き合いながら、ほどほどの利用を心がけていきましょう。
仕事中PC利用が多い方は特に、プライベートでは脳を休息させてあげてくださいね♪
< スタッフ後記 >
スマホのマルチタスク、私もなんとなくやっていたのでドキッとしました。
YouTubeを見ながら朝の支度や、料理をしたり。
家で映画を見ながら、スマホで解説サイトを読んでいたり。
今は手軽に情報を得られるからこそ、頭の中がゴミだらけになってしまうんですね。
これからは情報を「増やす」より「減らす」に焦点を当てていきたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
*2022年1月8日時点の情報です。