今すぐできる!夏のエアコン節約術6選
連日の猛暑でエアコンを長時間つけっぱなしにすることも増えてきました。
電気料金の値上げもあり、少しでも安く電気代を抑えたいところ。
今回は、今すぐできる簡単なエアコン節約術を6つご紹介します!
エアコンの仕組み
そもそもエアコン(冷房)はどうやって部屋を涼しくしているのでしょうか。
ひとことで言うと、部屋の中の空気の熱を外に運び出すことで部屋を冷やしています。
エアコンは室内機と室外機の2つで構成されています。
この2つをつなぐ配管の中を「冷媒」というガスが循環しています。
「冷媒」とは?
空気の熱を移動させるために用いられる物質(ガス)。
冷房のときは部屋の熱を外に送り、暖房のときは外の熱を部屋に送ります。
エアコンの仕組みは以下の通りです。
- 室内機が部屋の暖かい空気を吸い込み、熱交換器によって空気から熱が取り出される。
- 熱が取り出された冷たい空気は部屋の中に戻される。
- 取り出した熱は冷媒によって室外機に運ばれ、外へ排気される。
- 熱をおろした冷媒は室内機へ戻っていき、ふたたび部屋の熱を運び出す。
エアコンの仕組みまでは、あまり知らなかった方も多いのではないでしょうか。
冷房と除湿はどちらがお得?
冷房と除湿はどちらがお得なのでしょうか?
実は二つの消費電力に大きな差はなく、どちらも設定温度を高くしたほうが節電になります。
大切なのは状況によって使い分けることです。
冷房と除湿の違い
「冷房」と「除湿(ドライ)」の仕組みは、どちらも基本的には同じ。
取り込んだ空気を冷やし、空気中の水分を結露で水にして室外に放出します。
違いは「温度と湿度のどちらを優先して下げるか」という点です。
冷房 ー 室温が設定温度になるまで冷やす機能。
除湿 ー 湿度が設定値になるまで冷房の弱運転を行う。
2つの使い分け方
空気が含むことのできる水分量は温度によって変わります。
高温の空気ほど多量の水分を含むことができ、室温を大幅に下げることで湿度も一緒に下がります。
したがって室内外の気温が高くて暑い時は「冷房」の方が、効率的に部屋を冷やすことができるのです。
一方、梅雨時などの低温高湿時は設定温度が外気温より高くなることも。
すると冷房運転そのものができないため、湿度を下げる「除湿」の方が適しているのです。
ムシムシする時は冷房、ジメジメする時は除湿と覚えておきましょう!
エアコン節約術6選
エアコンの仕組みを知ることで、部屋を効率よく冷やして電気代を抑える方法が見えてきますね!
今すぐにできる簡単で効率的なエアコン節約術を6つご紹介します!
1. 自動運転モードを活用する
エアコンが最もパワーを使うのが、スイッチを入れてから設定温度に到達するまでの間です。
電気代を節約したいからと、エアコンを弱運転で稼働させているご家庭も多いでしょう。
しかし弱運転や微風は設定温度になるまでに時間がかかり、逆に電力を無駄にしてしまうのです。
エアコンの自動運転は、設定温度になるまでは強運転ですが、設定温度に到達すると省エネモードや弱運転に切り替えてくれます。
パワーを抑えつつ室温を上手にコントロールするため、人が操作するよりも電気代の削減につながりやすいのです。
2. 室外機は日除けを設置して直射日光を防ぐ
実はエアコンが最も電力を使う場所は「室外機」なんです!
その割合はエアコン全体の消費電力のうち80%以上にもなります。
室外機では室内機から運ばれてきた熱を放熱しています。
しかし直射日光によって室外機の温度が上昇すると効率的に放熱できず、多くの電力を消費してしまいます。
室外機は専用のカバーやすだれで日光を遮るようにしましょう。
少しの工夫で大きな効果が得られますよ!
3. 電源スイッチのON・OFFは控えめに
エアコンはスイッチを入れた直後、勢いよく運転して部屋をすばやく冷やそうとします。
このとき室外機の圧縮機は、より多くの熱を運ぶために運転の力を強めています。
部屋が設定温度になると、その状態を維持できる程度に力を落として安定運転を続けます。
そして部屋が暑くなると圧縮機はまた動きを強めます。
このようにスイッチのオン・オフを繰り返すと、圧縮機に何度も負荷をかけることになり、多くの電力を消費します。
一般的に日中30分程度の外出なら「つけっぱなし」の方が電気代の節約につながるそうです。
エアコンのスイッチON・OFFはなるべく控えるようにしましょう。
4. 設定温度を下げる× 風量を上げる〇
早く部屋を冷やしたいとき、エアコンの設定温度を低くしていませんか?
設定温度を下げるとより多くの熱を外に運ばなくてはなりません。
すると室外機内の圧縮機に負荷がかかり、かなり電力を消費してしまうのです。
そんな時は設定温度を下げる代わりに、風量を上げて体感温度を下げましょう。
エアコンの設定温度を1℃調整するだけで、冷房時には約13%の節電、2ヶ月あたり360円〜720円の電気代の節約につながります。
風量を上げるとファンの音が大きくなり、電力を使っているように感じてしまうかもしれませんが、圧縮機が使う電力と比べてとても少ないので、はるかに省エネで電気代の節約につながるのです。
5. 扇風機・サーキュレーターを活用する
暖かい空気は上昇する性質があり、冷房中は天井付近と床付近で「温度ムラ」が起こりやすくなります。
エアコンは一般的に天井付近の高い位置に設置され、室内機で吸い込んだ空気の温度から室温を判断しています。
温度ムラがある部屋の天井付近には暖かい空気がたまり、エアコンは「設定温度に達していない」と判断します。
人がいるあたりは十分涼しくなっているのに、必要以上に運転してしまい電力を消費してしまうのです。
そこで扇風機やサーキュレーターなどを活用しましょう!
エアコンと向かい合わせに置き、ななめ上・天井方向に風を向けてみてください。
室内の空気が循環することで、効率よく部屋を冷やすことができます。
6. フィルターをこまめに掃除する
エアコンが部屋を効率よく冷やすためには、室内機によりたくさんの空気が通る必要があります。
フィルターにホコリがたまると、室内機を通る空気の量が減ってしまいます。
すると熱を集める効率が下がるので、その分電気代がかかってしまうのです。
フィルターを1年間掃除しないと、消費電力が約25%もムダになるといわれています。
2週間に1回を目安にフィルターの定期的な掃除を心がけましょう。
まとめ
すぐにできるエアコン節約術のポイントをおさらいしましょう。
- 自動運転を活用する。
- スイッチのON・OFFは控えめに。
- 設定温度ではなく風量で調整する。
- 空気を循環させる。
このポイントさえ覚えておけば今すぐ簡単に電気代を節約できます!
ただ、節約したいからといって無理をして倒れてしまっては本末転倒…。
くれぐれも熱中症にはご注意くださいね。
ぜひ今日から実践して、節約上手な涼しい夏を過ごしましょう!
< スタッフ後記 >
先日、自宅のエアコンが壊れてしまいました。
高齢の家族もいたため一刻を争う事態でしたが、幸いにも25℃前後の涼しい日が続いていたので、修理するまでなんとか持ちこたえることができました。
タイミングが少しでもずれていたら大惨事になるところでした…。
フィルターをこまめに掃除したり、本体に余計な負担をかけないことは、エアコンを長持ちさせることにも繋がります。
まだ試してない方は、ぜひこの機会に試してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
*2024年7月22日時点の情報です。